「キチェ県における先住民族の小学校教育改善事業(第3年次)」署名式の実施

令和8年3月13日

令和7年度日本NGO連携無償資金協力

 3月13日、当館において、令和7年度日本NGO連携無償資金協力「キチェ県における先住民族の小学校教育改善事業(第3年次)」の署名式を実施しました。 式典には、桑名大使のほか、プラン・インターナショナル・ジャパンの斎藤グアテマラ・プロジェクトマネージャー、ニコラス・ベリス・プラン・インターナショナル・グアテマラ代表、小学校関係者等が出席しました。


(左から)ベリス代表、小学校児童、齋藤プロジェクトマネジャー、小学校児童、桑名大使

 本プロジェクト(3年次)では、日本のNGOであるプラン・インターナショナル・ジャパンに対し91,733,128円(638,516米ドル)を供与し、キチェ県サン・アントニオ・イロテンゴ市内の小学校18校を対象に、教師に対するポジティブ・ディシプリン(褒めて伸ばす教育法)の研修、JICA技術協力プロジェクト「前期中等数学科教育の質改善プロジェクト」で策定されたグアテマラ国定数学科教科書「グアテマティカ」を活用した実践的な算数教授法の提供、保護者に対するジェンダー平等や教育の重要性に関するワークショップ、各学校での図書室・図書コーナーの設置及び図書の支給等が実施されます。
 
桑名大使挨拶 署名の様子
記念撮影

 本プロジェクトは2024年3月から開始され、これまで同市内16校を対象に教師間での学び合いを通した継続的な教育改善を目指した教師ネットワークを構築したことに加え、教師や保護者を対象としたポジティブ・ディシプリンやジェンダー平等に関する研修、「グアテマティカ」を活用した算数教授法研修、対象4校において課題図書の感想文を提出させる読書週間の導入等が実施されました。研修では、参加した教師や保護者たちが教育改善に向けて積極的に研修に参加する様子や、子供たちが楽しんで読書活動に参加する様子がうかがえました。
 
小学校での読書活動 学校への図書および文具等の寄贈
JICA開発教科書を活用した算数授業の実施
 
  本事業が対象とするキチェ県の貧困率は74%と高く、その背景には、小学校の修了率、中等学校の就学率の低さが原因の一つとしてあげられます。本事業の対象小学校では、学年が上がるにつれ児童数は減少し、6年生児童数は1年生児童数の約3分1となっています。この状況を改善するには教師の能力向上機会の不足、教科書数の不足、児童生徒の読解力・語彙力といった基礎的な言語能力の定着、教育の重要性の認識改善等の課題解決が求められてます。
 
このプロジェクトを通じて、対象地域全体が教育の重要性を理解し、同地域内の児童が質の高い初等教育を受けられるようになり、子供たちの将来の夢や目標の実現に繋がることを期待しています。
 
(了)