向井千秋・宇宙飛行士によるバジェ大学での講演会(遠隔テレビ会議)

令和2年3月6日
 3月2日,日本人女性初の宇宙飛行士である向井千秋氏(東京理科大学特任副学長およびJAXA特別参与)による講演会が,宇宙航空研究開発機構(JAXA)東京事務所と当地バジェ大学をインターネットで結び,テレビ会議の形式により実施されました。

向井千秋氏による講演「Explore to Realize」の動画
 
向井千秋氏による講演「Explore to Realize」
 
バジェ大学の会場内の様子 赤城JAXAヒューストン事務所長代理のプレゼン
 
 バジェ大学はグアテマラ初の超小型人工衛星「ケツァル1」を開発した大学です。本講演は,近日中に予定されている「ケツァル1」の打上げを祝し,バジェ大学の新施設「科学イノベーション・センター」のこけら落とし講演として実施されました。
 
山元大使の挨拶 モレノ・バジェ大学学長
 
 「Explore to Realize」と題された講演会において向井氏は,ご自身の生い立ちや宇宙飛行士となるまでの軌跡,宇宙空間における体験などを来場者に紹介すると共に,「夢は必ず実現する」というメッセージをグアテマラの若者たちに伝えました。
 
 また,同講演会では,JAXAヒューストン事務所ともインターネットでつなぎ,JAXAと国連宇宙部(UNOOSA)の協力により,「きぼうCube」プロジェクトとして,国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」への「ケツァル1」の打上げおよび放出が行われる旨,赤城同事務所所長代理がプレゼンテーションを行いました。
 
WhatsAppを活用し多数の質問が集められた 会場を埋める聴衆
バジェ大学関係者との記念撮影 会場には「ケツァル1」の模型も展示された

 なお,「ケツァル1」は3月6日(グアテマラ時間)に,フロリダのケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定です。打上げ後2日程で国際宇宙ステーションきぼう実験棟に到着,その後数カ月以内に同実験棟から宇宙空間に放出される予定です。「ケツァル1」はグアテマラのアティトラン湖の水質調査等に貢献することが期待されています。