コールド・チェーン整備のための緊急無償資金:冷凍庫300台の供与式の実施

令和4年6月8日
 6月8日、コロナ感染症臨時病院が設置されているグアテマラ市産業パークにおいて、コールド・チェーン整備のための緊急無償資金により調達された冷凍庫300台の供与式を実施しました。供与式には、松本参事官のほか、UNICEFグアテマラ代表のカルロス・カレーラ氏およびレスリー・サマジョア保健次官が出席しました。


(左から)サマジョア次官、松本参事官、カレーラ代表

 今回引渡式にて供与した機材は、昨2021年4月に決定した、日本政府による新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米およびアフリカ諸国31カ国に対する緊急無償資金協力(約3,900万ドル(約42億円))により調達されました。グアテマラに対しては、約150万米ドルを供与し、UNICEFを通じて冷蔵庫やクーラーボックス等のワクチン運搬用資機材を行っています。

 昨年10月には、クーラーボックス2400個、保冷剤2000個等を供与し、本年2月には太陽光発電式冷蔵庫100台の供与を実施しており、今回は3回目の供与です。
 
供与された冷凍庫 供与式の様子
 
 コロナウイルスワクチンは、その有効性を保つために温度管理が必要です。他方で、各地域に位置する保健所には、適切な温度で保管できる冷凍庫が不足しているため、今回の供与を通じて、ワクチンの保管・供給能力の拡大を図ります。これら冷蔵庫は、コロナ禍収束後も、一般ワクチンの保管に使用される予定です


 これまで、日本政府は、このUNICEFを通じたコールド・チェーン支援の他、JICAや汎米保健機構(PAHO)を通じ、X線検査機等の医療機材やマスク、手袋、ガウン等の個人消耗品等の供与や無償資金協力を行い、新型コロナウイルス感染拡大防止のために貢献してきました。
 
 日本の支援がグアテマラの人々に役立ち、グアテマラにおける新型コロナウイルス感染拡大防止、そして当国の医療体制の強化に繋がることを願っています。(了)