グアテマラ初の超小型人工衛星「ケツァル1」のミッション完了

令和3年2月2日
 1月22日、私立バジェ大学は同大学が開発したグアテマラ初の人工衛星「ケツァル1」がミッションを終了したことを発表しました。
 
 ケツァル1は、2017年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)および 国連宇宙部(UNOOSA)の連携協力による第2回Cube SATプロジェクトに選出されました。その後、バジェ大学の学生および教授を中心とした開発チームによって完成したケツァル1は、2020年3月、JAXAとUNOOSAの協力の下、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」へ打ち上げられ、同年4月28日、「きぼう」から宇宙空間に放出、その後、宇宙でのさまざまな情報収集というミッションを遂行していました。
 
グアテマラ初の人工衛星ケツァル1
(写真:バジェ大学)
ケツァル1開発チームの学生たち
(写真:バジェ大学)
 
 今般バジェ大学はコミュニケを通じ、「平均年齢21歳の若いメンバー約100人が参加したケツァル1プロジェクトは、グアテマラに技術開発に貢献できる能力と関心があることを証明し、グアテマラの子供や若者たちが、将来多肢に亘る分野から航空宇宙分野を探求するための扉を開いた。」との声明を発表しました。
 
岩本JAXAワシントン事務所長からの
ケツァル1契約書手交
JAXAへのケツァル1引き渡し式
(写真:JAXA)
  
 ケツァル1プロジェクト関係者の皆さん、ミッション完了、おめでとうございます。人工衛星の開発および本ミッションは、グアテマラにおける宇宙開発と関連分野の研究に大きく寄与したことと確信しています。また、今後も、科学技術分野における日グアテマラの協力事業を実施していけることを期待しています。
 
 
 
 
ケツァル1打ち上げ(動画) 宇宙空間への放出 (動画)
 
 
 
バジェ大学によるミッション終了の報告(クリックして拡大)