古谷大使のティカル出張報告
平成29年9月25日
9月19日~20日,古谷大使は,国内最北に位置し,最大の面積を有するペテン県に出張し,1979年に世界初のユネスコ世界複合遺産に登録されたティカル国立公園を訪問しました。マヤ文明を代表する文化遺産と生物多様性に富む自然保護地域から構成される同公園は,年間20万人を超える観光客が訪れる一大観光地となっています。
同公園内に2009年度一般文化無償資金協力によって建設された「ティカル国立公園文化遺産保存研究センター」は,ティカル遺跡の適正な保存・修復および研究活動,文化遺産保護に関わる人材育成とともに,グアテマラ国民および海外からの旅行者に対する啓発・広報を行うことを目的としています。
今次訪問では,同センター建設にあたり尽力された中村誠一・金沢大学教授をはじめとする関係者とともに,Gladys Elizabeth Palala文化・スポーツ次官との間で,同センターの更なる活用に向けた意見交換を行うとともに,同公園内の中心部に位置する北アクロポリスの保存強化を目的として,文化・スポーツ省,金沢大学,ユネスコ・グアテマラ事務所との間で2016年9月に署名されたユネスコ文化遺産保存日本信託基金「ティカル遺跡(北アクロポリス)保存事業」の進捗状況について,関係者間でのフォローアップを行いました。
なお,今次訪問の機会を活用し,金沢大学とJICAが連携して協力する「ティカル国立公園への観光回廊における人材育成と組織化支援プロジェクト」(JICA草の根技術協力事業)の対象地域の一つであるエル・レマテ集落を訪問し,同集落のコミュニティ代表者との間で,ティカル国立公園への観光回廊で生活する地域住民が生活向上や環境保護を目指していくための支援のあり方について,活発かつ建設的な意見交換を行いました。
同公園内に2009年度一般文化無償資金協力によって建設された「ティカル国立公園文化遺産保存研究センター」は,ティカル遺跡の適正な保存・修復および研究活動,文化遺産保護に関わる人材育成とともに,グアテマラ国民および海外からの旅行者に対する啓発・広報を行うことを目的としています。
文化遺産保存研究センター外観 |
同センター内で行われていた授業の様子 |
今次訪問では,同センター建設にあたり尽力された中村誠一・金沢大学教授をはじめとする関係者とともに,Gladys Elizabeth Palala文化・スポーツ次官との間で,同センターの更なる活用に向けた意見交換を行うとともに,同公園内の中心部に位置する北アクロポリスの保存強化を目的として,文化・スポーツ省,金沢大学,ユネスコ・グアテマラ事務所との間で2016年9月に署名されたユネスコ文化遺産保存日本信託基金「ティカル遺跡(北アクロポリス)保存事業」の進捗状況について,関係者間でのフォローアップを行いました。
同センター内に保存されている貴重な出土品 |
同センターの更なる活用に向けた意見交換 |
中村教授から説明を受ける文化・スポーツ次官 |
遺跡保存・修復現場の視察 |
なお,今次訪問の機会を活用し,金沢大学とJICAが連携して協力する「ティカル国立公園への観光回廊における人材育成と組織化支援プロジェクト」(JICA草の根技術協力事業)の対象地域の一つであるエル・レマテ集落を訪問し,同集落のコミュニティ代表者との間で,ティカル国立公園への観光回廊で生活する地域住民が生活向上や環境保護を目指していくための支援のあり方について,活発かつ建設的な意見交換を行いました。
同集落中心部からペテン・イッツァ湖を望む |
コミュニティ代表者との意見交換 |