アルタ・ベラパス県コバン病院に対する医療機材供与式

令和5年7月12日

令和2年度無償資金協力「経済社会開発計画」

 7月12日、アルタ・ベラパス県コバン病院にて、日本の支援(無償資金協力「経済社会開発計画」)にて調達されたX線装置、超音波画像診断装置、ベッドサイドモニター、心電計、医療用テントの供与式を行いました。同式典には、山元大使ほか、同病院長カルロス・イサック・ラミレス氏、同副院長エリカ・ガルシア氏、副看護師長ジョランダ・カアル氏や関係者が参加しました。
 
参加者代表らと
 
 このコバン病院に供与された固定型X線撮影装置等は、2020年8月、山元大使とペドロ・ブロロ前外務大臣との間で交わされた、供与額3億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)の口上書署名に基づき、日本国際協力システム(JICS)にて日本で調達されたもので、2023年7月に同病院への機材設置が完了しました。
 
 この無償資金協力では、コバン病院に対する機材供与の他、グアテマラ国内13県に位置する18箇所の病院に対して、CT(コンピュータ断層撮影)や救急車、超低温冷凍庫等の機材が供与され、各病院で使用されています。
 
固定型X線撮影装置 超音波検査機
 
 同病院は同地域の主要病院として、アルタ・ベラパス県のみならず、隣接するバハ・ベラパス県やイサバル県、キチェ県、エル・プログレッソ県、サカパ県、ペテン県南部から、多くの患者を無償で受け入れています。他方で、これまでは医療機材の不足により、多くの患者が十分な治療を受けられない状態でしたが、今回の機材供与を通じて、機材不足の問題が改善されました。
 
医師からの説明 式典の様子
 
  日本の支援により多くの人が質の高い治療を受けられるような医療体制の強化に繋がることを願っています。
(了)