感染症対策および保健・医療体制整備のための無償資金協力 :医療機材供与式の実施

令和4年3月23日
 3月23日、コロナ感染症臨時病院が設置されている産業パークにおいて、感染症対策および保健・医療体制整備のための無償資金協力により調達された救急車5台およびX線検査機、超音波検査機等の医療機材の供与式を実施しました。供与式には、山元大使のほか、コマ保健大臣が出席しました。


(左から)コマ保健大臣、山元大使

 今回供与した機材は、2020年8月、山元大使とペドロ・ブロロ前外務大臣との間で交わされた、供与額3億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)の口上書署名に基づき、日本国際協力システム(JICS)にて日本で調達されたもので、2022年1月~2月にグアテマラに到着しました。

 今回供与した機材(2億円相当)は、以下のとおりです。今後、国内13県に位置する18箇所の病院にて使用されます。
 
  機材名 個数 設置先
1 救急車 5 グアテマラ県(3台)、ペテン県(2台)
2 移動式X線撮影装置 1 エスクイントラ県
3 可搬型超音波画像診断装置 2 エスクイントラ県、アルタ・ベラパス県
4 移動式超音波スキャナー 2 エスクイントラ県、ペテン県
5
患者用モニター   
(ベッドサイドモニター)
4 アルタ・ベラパス県(2個)、ソロラ県(2個)
6 心電計 10 サン・マルコス県、グアテマラ県(3個)、アルタ・ベラパス県、エスクイントラ県、ウエウエテナンゴ県、サンタ・ロサ県、チキムラ県、イサバル県
7 診察用テント 5 アルタ・ベラパス県、ペテン県、グアテマラ県、サカパ県、ケツァルテナンゴ県
8 超低温冷凍庫 5 エスクイントラ県、ウエウエテナンゴ県、サカパ県、キチェ県、イサバル県
 
     
今回供与された救急車

 コロナウイルス禍において、貧困率や慢性栄養失調率が高いグアテマラでは、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっているため、医療機材の供与と機材の使用方法の研修を通じて、当国の感染症対策および保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。

     
救急車内観(救急救命器具が装備されています)

 今後、追加調達された機材もグアテマラに到着次第、供与式を実施する予定です。
 日本の支援がグアテマラの人々に役立ち、グアテマラにおける新型コロナウイルス感染拡大防止、そして当国の医療体制の強化に繋がることを願っています。
(了)