【APCC】「グアテマラ陸上競技用器材整備計画」による機材供与式の実施（リビングストン市）

　1月24日、イサバル県リビングストン市スポーツ複合施設にて、令和2年度対グアテマラ草の根文化無償資金協力「グアテマラ陸上競技用器材整備計画」にて調達された陸上機材118個の供与式を実施しました。
　同供与式には、伊藤書記官のほか、陸上連盟第2委員ガブリエル・ルーカス氏、リビングストン市役所青少年局長フアン・サンチェス氏、同青少年団代表ハイメ・ポルテラ氏、リビングストン市陸上協会レネ・ブランコ・コーチ、その他青年陸上選手が参加しました。
 

式典出席者らと

　今回の機材供与は、2021年3月に実施した「グアテマラ陸上競技用器材整備計画」の署名に基づき、グアテマラ・オリンピック委員会の協力の下、調達されました。このプロジェクトは、グアテマラ陸上選手の競技能力向上、潜在的な陸上競技者の参加促進及び青少年を対象とした体育教育の質の向上のため、陸上器材を整備し、オリンピックにおいて唯一のメダル獲得経験のある陸上競技のさらなる発展を目的として実施しています。グアテマラ・オリンピック委員会に対し84,518米ドル（約929万円）を供与し、同団体の協力の下、投てきや跳躍競技用の陸上競技器材を整備するものです。
 

式典の様子

　これまで、器材の不足により、リビングストン市ではハンマー投げや投てき競技等の練習ができませんでしたが、今回の器材供与により、多くの青年らが多種目の陸上競技を練習できるようになりました。今回供与した器材は、リビングストン市の陸上選手に加え、近隣小学校の体育教育にも使用される予定です。同市役所職員からも、「今回の供与により、青少年らがスポーツに触れる機会が増え、地域の犯罪防止にも貢献する」との感謝の言葉が述べられました。

供与器材を使ったデモンストレーション

　このプロジェクトで供与した器材は、リビングストン市のほか、グアテマラ市ドロテオ・グアムシュ・フローレス・スタジアムとケツァルテナンゴ市スポーツ複合施設で使用されています。

　この陸上機材の供与が、今後、グアテマラにおける優秀な陸上選手の育成と陸上競技の発展につながることを期待しています。

(了)