キラ・リスクティン・コルドバ・デ・アブレウ氏への「旭日双光章」伝達式の実施

令和3年5月18日
 4月15日、大使公邸において、イシド-キラそろばんスクール代表のキラ・リスクティン・コルドバ・デ・アブレウ氏に対する旭日双光章伝達式を実施しました。
 
 
コルドバ・デ・アブレウ氏と

 リスクティン氏は、グアテマラにおけるそろばん教育の第一人者として、1995年にグアテマラにそろばん教室を開設以来、グアテマラ全土においてそろばんの紹介と普及、また日本文化の普及や日本的精神への理解促進、更には同国の算数教育の質の向上に貢献するなど、そろばんを通じて日本とグアテマラの友好親善と相互理解を26年あまりに亘り促進してきました。これらの同氏の功績を称え、同氏への旭日双光章の授与が決定しました。
 
   
  そろばんスクールの様子 毎年実施しているそろばん大会の様子
(※コロナ感染拡大防止のため昨年から未開催)
 

 リスクティン氏は、夫のハミルトン・アブレウ氏が文部科学省の国費留学生としての日本滞在中に家族として日本に滞在しする間、そろばんを学習し、算盤教師資格を取得しました。帰国後は、そろばんを通じてグアテマラ国民の能力開発に貢献したいとの思いから、1995年にそろばんスクールを設立し、現在までに計5,000人以上ものそろばん学習者を輩出してきました。

 同スクール設立当時は同国におけるそろばんの知名度はほぼ皆無で、計算機やコンピューターが発達している現在において、原始的なそろばん技術を伝える必要がない等、 普及活動には困難な時期が続きましたが、教育関係者や報道関係者に対し、粘り強い忍耐で働きかけを行い、そろばんを紹介する記事を各主要紙に投稿し、そろばんの持つ算数能力向上の可能性や日本文化の魅力の普及に努めた結果、当国では算盤が広く知られるようになりました。
 
   
  勲記読上げ リスクティン氏による挨拶  

 リスクティン氏は、挨拶の場にて、これまでの経験を振り返りつつ、この叙勲受章への喜びを表すと共に、これまでに同氏の活動を支えてくれた多くの方への謝意を表明しました。また、今後もグアテマラの算数教育の向上に役に立ち続けたいと、今後の活動への意欲を語りました。
 

リスクティン氏、式典出席者らと

 今後もリスクティン氏の活躍を期待しています!