コールド・チェーン整備のための緊急無償資金協力:調達機材の引渡式の実施

令和3年10月29日
 10月27日、当地保健省にて、コールド・チェーン整備のための緊急無償資金協力による調達機材の引渡式を実施しました。引渡式には、フランシスコ・コマ保健大臣及びアリエル・エルナンデス保健次官に加え、ローン・バスUNICEFグアテマラ次長および山元大使が出席しました。
 

(左から)山元大使、コマ保健大臣、エルナンデス保健次官、バスUNICEFグアテマラ次長

 今回引渡式にて供与した機材は、本年4月に決定した、日本政府による新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米およびアフリカ諸国31カ国に対する緊急無償資金協力(約3,900万ドル(約42億円))により調達されました。
 グアテマラに対しては、約150万米ドルを供与し、UNICEFを通じて冷蔵庫やクーラーボックス等のワクチン運搬用資機材を行っています。
 今回の引渡式では、クーラーボックス(特大)400個、運搬用小型クーラーボックス2000個、保冷剤2000個を供与しました。
 


引渡式の様子

 コロナウイルスワクチンは、その有効性を保つために温度管理が必要となります。そのため、これまで、グアテマラの農村部や山岳地帯に住む人はワクチンへのアクセスが困難でしたが、今回の支援により、ワクチンの運搬能力が拡大し、遠方地域に住む人々に対しても品質を保ったまま、より多くのワクチンを届けることが可能となります。


供与物資(一部)

 今後、この緊急無償資金協力で調達した冷蔵庫等の供与を予定しています。
 今回の日本の支援を通じて、グアテマラにおけるワクチン接種が促進され、コロナウイルス感染症拡大の抑制につながることを期待しています。
(了)