感染症対策及び保健・医療体制整備のための無償資金協力 <交換公文署名式の実施>

令和2年8月6日
 8月4日(火)、グアテマラ外務省において、山元毅駐グアテマラ日本国特命全権大使と先方ペドロ・ブロロ・ビラ外務大臣との間で、供与額3億円の保健・医療関連機材のための無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換を行いました。
 

 グアテマラ共和国では、新型コロナウイルス感染者数は日々増加しており,今後も更なる増加が危惧されます。しかしながら,中南米諸国の中でも貧困率や慢性栄養失調率が高い同国は,医療体制が極めて脆弱であり,保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画では、グアテマラ共和国に対し保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。
 

 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとって大きな脅威です。まさに人間の安全保障に直結した世界全体にとっての深刻な危機として国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、保健・医療体制が脆弱な途上国における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。
 

 山元大使は、「この世界的な健康危機に日本とグアテマラが共に協力して取り組む必要がある。今回の医療機材供与が、支援を必要とする人々の役に立つことを望む。」と述べ、ブロロ外務大臣は、「グアテマラの長年の友好国である日本は、常にグアテマラを支援してくれた。そして今回、コロナ危機においても日本は手を差し伸べてくれた。日本により供与される機材は多くのグアテマラ人の助けとなるだろう。グアテマラ国民を代表して日本国民と日本政府に感謝を申し上げる。」と謝意を表明されました。


 我が国は、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべく保健・医療体制が脆弱な国々を支援していきます。更に、この支援が、一人ひとりの健康を含む人間の安全保障を推進するとともに、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現を含むSDGs達成のための基盤づくりに役立つことを期待しています。
 
山元大使挨拶
 
ブロロ外務大臣挨拶
 
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(了)