コールド・チェーン整備のための緊急無償資金:太陽光発電冷蔵庫118台の供与式の実施

令和4年11月15日
 11月15日、保健省倉庫において、コールド・チェーン整備のための緊急無償資金により調達された太陽光発電冷凍庫付き冷蔵庫118台の供与式を実施しました。供与式には、松本参事官のほか、フランシスコ・コマ保健大臣、UNICEFグアテマラ事務所ビンセンソ・プラッコ次長が出席しました。

(左から)松本参事官、コマ保健大臣、プラッコUNICEF次長

 今回引渡式にて供与した機材は、昨2021年4月に決定した、日本政府による新型コロナウイルス感染症の影響を受ける中南米およびアフリカ諸国31カ国に対する緊急無償資金協力(約3,900万ドル(約42億円))により調達されました。グアテマラに対しては、約150万米ドルを供与し、UNICEFを通じて冷蔵庫やクーラーボックス等のワクチン運搬用資機材を行っており、今回が4回目の機材供与です。


 【参考】
(1)2021年10月:クーラーボックス2400個、保冷剤2000個、(2)2022年2月:ソーラー式冷蔵庫100台、(3)2022年6月:電源式冷蔵庫300台、(4)2022年11月:ソーラー式冷凍庫付き冷蔵庫118台
 
供与された冷蔵庫
 コロナウイルス・ワクチンは、その有効性を保つために温度管理が必要です。他方で、グアテマラの農村部や山岳地帯では、電力供給が安定しないため温度管理が難しく、ワクチンの品質管理が課題となっていましたが、今回供与した冷蔵庫は、太陽光による電源供給が可能なため、温度を一定に保ち、ワクチンを安全に保管することができます。これら冷蔵庫は、コロナ禍収束後も、予防接種ワクチン等の保管に使用される予定です。

UNICEFグアテマラ プロジェクトチームメンバーらと

 これまで、日本政府は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための汎米保健機構(PAHO)やJICAを通じて資機材供与を多数行っているほか、当国の更なる医療体制強化に向け保健省と機材供与の調整を行っています。

 日本の支援がグアテマラの人々に役立ち、グアテマラにおける新型コロナウイルス感染拡大防止、そして当国の医療体制の強化に繋がることを願っています。
(了)