「ルーズベルト国立病院小児科腎臓医療器材整備計画」署名の実施

令和6年12月5日

令和6年度対グアテマラ草の根人間の安全保障無償資金協力

 12月5日、ルーズベルト国立病院において、令和6年度草の根人間の安全保障無償資金協力「ルーズベルト国立病院小児科腎臓医療器材整備計画」の署名式を実施しました。同式典には、桑名大使のほか、小児腎臓病患者のための財団マリア・セラヤ代表理事、ジョハナ・ブラン・ルーズベルト病院長らが参加しました。
 
(左から)ロウ保健省国家腎臓病対策プログラムコーディネーター、ブラン・ルーズベルト病院長、
桑名大使、マリア・セラヤ代表理事、メンデス小児腎臓科長

 日本政府は、小児腎臓病患者のための財団に対し48,132米ドル(6,690,348円)を供与し、ルーズベルト国立病院小児科腎臓病棟に、腎臓移植に必要な組織適合性検査用機材の整備を行います。
 
署名後の握手  供与品が設置される予定の検査室にて

 グアテマラの国立病院等公的医療機関は無償で医療を提供していますが、その中で小児腎臓病の診療を行っているのは本計画事業地であるルーズベルト国立病院のみであり、年間約3,500人以上の小児腎臓病患者に治療を提供しています。多くの末期腎不全の患者が家族と共に全国から透析治療を受けに通院しますが、週に3回3時間以上の透析治療が必要で、患者本人や家族の大きな身体的経済的負担となっています。

 このプロジェクトを通じて腎臓移植に必要な組織適合性検査用機材を整備することで、腎臓移植を待つ小児腎臓病患者とドナー間の組織適合性検査及び腎臓移植が迅速に行われるようになります。少しでも多くの小児腎臓病患者救命と地域医療サービスの質の向上に繋がることを期待しています。
(了)