アルタ・ベラパス県での熱帯低気圧イータ・イオタ 食糧支援

令和3年6月1日

5月17日および18日、山元大使はアルタ・ベラパス県サンタ・カタリナ・ラ・ティンタ市を訪問し、昨年11月の熱帯低気圧イータおよびイオタの被災地において食糧支援の引き渡しを行いました。

 
被災者へ食糧を手渡す山元大使とメロWFPグアテマラ代表
 
 山元大使が訪問したカンティハ集落とサラックI集落では、熱帯低気圧による洪水や地滑り被害により多くの住民が家財や雇用を失いました。今般、日本政府からのWFPを通じた80万米ドルの財政支援は、被災者の食糧へのアクセスを確保し、同地域の食糧安全を保障すべく実施されています。同支援により約9.2万人を対象に1万8,500袋の食糧30日分が配布されます。
 
洪水被害にあったカンティハ集落周辺 食糧配布に集まった現地の被災女性ら

山元大使は、食糧配布に集まった現地の被災女性らを前に、「低気圧イータとイオタの被害を受けた集落の光景を目の当たりにし、何らかの形で支援したいと考えました。日本の財政支援により国際機関を通じた食糧援助が実現し、災害被害により最も困窮する家族への助けの一部になることを期待しています。」と述べました。
 
配布のための食糧を袋詰めする山元大使
 
 今回の財政支援は、熱帯低気圧による災害被害に対する中米地域への緊急支援の一部であり、グアテマラへは110万米ドルが割り当てられ、ユニセフやWFP、赤十字を通じて最も被害の大きかったアルタ・ベラパス県およびイサバル県において支援事業を行っています。
 
サラックI集落の避難所を訪問 食糧を受け笑顔を見せる家族
   
食糧の袋詰め・配布を支援する地元の若者グループ「リチュタム」と記念撮影